本記事では、健康の重要性や健康でいることのメリット、健康意識を高める方法などをお伝えします。
人生を歩むうえでの土台となる「健康」の重要性
「健康」は人生において、もっとも重要な要素のひとつであり、快活な人生を送るうえでの礎(土台)となります。
お金で健康は買えず、大病にかかったら人生の軌道修正を迫られます。
医療が進歩したとはいえ、まだまだ解明されていないことが多くあり、治療困難な病気もたくさんあります。
もしかすると、数十年、数百年後には健康な体をお金で買える日が来るかもしれませんが、残念ながら現代の医療技術ではそうはいきません。
そこで必要となるのが、「自分の体は自分で守る」という健康意識と自己管理能力です。
できるだけ早い時期に、健康でいるために必要なことは何なのかをしっかりと学び、実際に行動し、それを適宜修正して習慣化する。
これができるかできないかで、あなたの未来は大きく変わるといっても過言ではありません。
健康でいることのメリット
健康でいることのメリットの一例として、以下のような点が挙げられます。
- 仕事や勉強などに全力で打ち込める
- 趣味やスキルアップに費やす時間を確保しやすくなる
- 痛みなどの肉体的な苦痛がない
- 病気を原因とした精神的な乱れがない
- 医療費や交通費などの出費がない
- 通院のストレスがない
- 各種治療(投薬や手術)による体への副作用やダメージがない
- 行動範囲や食事に制限がない
「健康でいること=病気にかかることで生じる苦痛がない状態」と言いかえることができ、それと同時に、「生活習慣を正す=未来の苦痛を予防する」と言いかえることもできます。
将来に起こり得る肉体的・精神的苦痛を回避するために健康に配慮するという意識をもつことができれば、生活習慣の改善に取り組む際の「億劫な気持ち」が和らぎ、積極的に健康習慣を身に付けられるようになると思います。
健康は当たり前ではない
心身が健康なときに健康の大切さを理解するのは極めて困難です。
多くの人は、病気にかかってようやく「健康でいることのありがたみ」に気づくのです。
そして、これまでに経験したことのないような苦しみに直面して初めて健康意識が芽生えるケースが多いのです。
中高年層に比べて大きな病気にかかる可能性の低い弱年層は、健康意識が乏しい場合が多く不摂生をしがちですが、若者こそ健康意識をもつべきです。
なぜなら、若い頃からの生活習慣の積み重ねが、中高年者になったときの体を形作るからです。
良い生活習慣は未来の自分への投資です。
より早い時期から良い生活習慣を身に付けることによって、一生元気な体でいられる可能性が高まります。
健康の重要性を心の底から理解する
健康の重要性を再確認するために、「大病にかかって苦しむ自分の姿」を鮮明に思い描いてみてください。
「鮮明に」というところがポイントです。
- 毎日痛みに苦しみ、精神がボロボロになった自分
- 大病にかかったことで、夢を諦めるしかなくなった自分
- 入院生活で好きなことをする時間もなく、医療費だけがかさむ日々
考えただけで気が滅入ってしまうかもしれません。
しかし、このような辛い状況をできるだけ鮮明に思い描くことは、健康でいることの尊さを実感し、現実をより良い方向へ変えていくきっかけになると思います。
「長生きなんてしたくない」の落とし穴
たまに、「長生きなんてしたくないから、好き勝手に(不摂生をして)生きるよ」という人がいます。
生き方や思想は個人の自由なので否定はしませんが、こういった考えをもった人がおそらく見落としているであろうことがあります。
それは、早死にするにしても、ぽっくりと逝けるとはかぎらない、ということです。
ようは、不摂生を続けていたら「ピンピンコロリ(PPK)※」が難しくなる、ということです。
日頃から健康的な生活を心がけてきた人は、大きな苦しみもなく天寿を全うできる可能性が高まるのは間違いないでしょう。
一方で、長期にわたって不摂生を続けてきた人の場合は、死ぬ前に大きな苦しみに直面する可能性が高まります。
重度の糖尿病では、視力を失ったり、足を失ったりし、長年喫煙を続けた場合は、人工呼吸器が必要になることもあります。
人生の後半を闘病に費やすか、好きなことをして過ごすか、それを決定づけるのが「健康(生活習慣)」なのです。
おそらく、長生きしたくない人でも、病気で苦しむことは避けたいはずです。
そう考えると、健康はすべての人にとって必要なものだといえるでしょう。
「死ぬまで健康」を人生の目標にくわえよう
老化は避けられなくても、避けられる病気(生活習慣病など)はたくさんあります。
ぜひ死ぬ直前まで元気な体でいることを目指してください。
「言うは易く行うは難し」かもしれません。
それに、健康に気を付けていても病気になることはあります。
しかし、だからといって「健康に気を付けるのは無意味だ」とか「生活習慣の改善は面倒だからやめておこう」といった「諦めの思考」はもたないでください。
食事や運動、睡眠といった生活の基本的な部分を見直し、整えることで、病気になる確率は大幅に下がります。
「病気になる確率をできるだけ減らしていこう」「面倒だけど未来の自分のために歩くようにしよう」といった前向きな思考をぜひもってください。
思考が体をつくっているという側面は十分にあります。
思考が変われば行動が変わり、行動が変われば体は応えてくれます。
絶対に病気にかからない方法はありません。
しかし、「絶対に病気にかからない!」という強い意志をもって悪習慣を断てるか否かで、健康寿命(自立した生活を送れる期間)の長さやQOL(生活の質)に大きな違いが生まれてくるのは明白です。
いわゆる「健康的な生活」は、退屈だったり面倒だったりし、なかなか気乗りしないものが多いように感じます。 代表的なものとしては、以下の5つが挙げられます。
- 野菜中心のヘルシーな食事
- 適度な運動
- 規則正しい睡眠
- 感染症を予防する(こまめにマスク※1を着用するなど)
- 歯ブラシや歯間ブラシ、フロス※2などを使い、口内環境を清潔に保つ(歯周病は全身の健康に悪影響を及ぼします)
※1マスクに関しては、衛生面が重要となるため、個包装のタイプを選ぶことをおすすめします(例:アイリスオーヤマ 不織布マスク 個包装)。※2歯間ブラシが入らない歯間には、フロスを使うとよいでしょう(おすすめのフロス:REACH(リーチ) リーチデンタルフロス ワックス)。これらは、どれも継続するには相応の信念が必要となります。 ゆえに、ある程度の期間は継続できたとしても、結局は元の悪習に戻ってしまう、というケースが多いのも事実です。 三日坊主にならないようにするためには、これまで述べてきたとおり、「健康は当たり前ではない」ということを常に頭の片隅に置いておくことです。 仮に今、あなたが不摂生によって大病を患い、病院で「寝たきりの生活」を送っているとします。 そのようなときに、前述した「健康的な生活」を送っている人のことをどう思うでしょうか。 おそらく、うらやましく思うはずです。 自分が健康なときには「退屈」に思えることが、実は健康にとってもっとも重要な要素であることが多いのです。 「健康的な生活」にともなう軽微な制限(ヘルシーな食事や適度な運動など)は、病気になって自由を奪われるのを免れるための免罪符のようなものです。 それに、「健康的な生活」は、続ければ続けるほどにその魅力を感じられるようになります。 体をいたわる生活を続けるうちに、「制限」だったものが「楽しみ」に変わり、楽しみつつ健康を増進できるようになります。 最初は億劫に感じる「健康的な生活」を続けるだけで、病気による苦しみを回避できるうえに生活が充実するのであれば、やらない手はないはずです。 夢を追うにも、家族を養うにも、趣味を満喫するにも、健康は不可欠です。 人間が肉体を持っている以上、何をするにも健康でいることが重要となります。 日々の生活習慣が今の、そして未来の自分の健康状態に影響を与えるということを再確認していただき、できることから少しずつでも行動していただければ幸いです。